どうも、みきです。
今日は、人生で1番辛かった大腸内視鏡検査を体験した
時のことをお話しします。
わたしが大腸内視鏡検査を体験したのは20才の頃でした。
なぜこの検査をすることになったかは
こちらをご覧ください。
↓
この検査で、どんなことが辛かったか
3点ありました。
① 2リットルの下剤を飲まなければならない
この大腸内視鏡検査、検査当日だけ辛い!ってだけならまだいいんですけど
前日からメンタルやられます苦笑
なぜかと言うと
お腹にある便を全て出し切るために下剤を2リットル飲まなければならないからです…!
(そ、そんなバカな。ウソだ…!ウソだと言ってくれ!)
内視鏡で腸の中を撮影するわけですからね。。
便が詰まってる所を撮影したところで
便しか映らないわけで。。
お医者さんはきれいな腸壁の状態を見たいわけなのです。
飲めと言われれば飲むしかないので
当時20才の私は
部屋で2リットルの下剤を作るところから始めました
病院からもらった下剤セットの紙袋を開封し
目を疑った。
こ、これは。。
何やら分厚めの透明の袋が折り畳まれて入っていた
先には注ぎ口がついていた。
下剤とは聞いていたけど、錠剤を飲むのかと思ってた
大容量のつめかえ液体洗剤の袋みたいじゃないか…!
袋の1/3ほどの粉が入っているのが目視で分かった。
砂時計の砂のようにサラサラでキラキラしていたのを覚えている
(無駄な記憶)
説明書を読むと、この袋に水2Lいれて
よく振って飲むらしい
しかも1時間で飲み切る、とのこと
説明書通りに水を入れて振り混ぜたら
底の粉がキレイに溶けて
透明な下剤が2リットル出来上がった
念のため、もう一度振ってみる
ぽちゃーん、ぽちゃーん
と音がした
ウホ♪やば♪
謎のワクワク感があった
(この時点ではまだ)
コップも持ってきて準備も出来たことだし
始めることに。
特に不安はなかった。
何でも「やればできる。」と考えるタイプなので
この時も同じく
これ2リットル飲むだけでしょ
楽勝だぜ。
と考えていた
実際にコップに注いで
勢いよくグビっと飲んだところ…
ブッ、ブフォーーーーーーー!
な、、なんじゃこりゃーーーーーーーーーーー!
ま、まずい、
まずいにも程がある。
冗談抜きで人生で1番まずい飲み物である。
わたしは少し期待していたのだ
おいしいかもしれない、と。
病院も鬼じゃあるまい、まずいもの2リットルも
飲ませようとしないだろう、と。
現実は全く違っていた。
何と説明したら良いだろう
海水…、とまではいかないけど
微妙なしょっぱさが気になって仕方ない
しかもこれまた微妙にほんのり甘い。
お前はしょっぱくなりたいのか!?
甘くなりたいのか!?
ハッキリしろぉお!
と言いたくなるような味
(あまりのマズさにイラ立ち始める)
これ2リットル飲むとか…
ふ、ふざけんじゃねーよ!
(あまりのマズさに内なるヤンキーが現れるレベル)
100歩ゆずってコップ5杯までなら
頑張れるライン
さっきまでの余裕はどこへやら…
と、ここから地獄の始まりだったのです。
飲んでも飲んでも
全くと言っていいほど減らない
というかマズすぎてちびちびしか飲めない
部屋で2リットルの下剤を横に置いて
ただただ
飲む、飲む、飲む!
わたしは一体何やってるんだろう
はは、笑えてくるぜ…!
と、よくわからないモードに突入していた
気を紛らわそうとTVをつけても
目の前にあるこの大量の下剤を飲み切らないと
ならない現実は変わらなかった。
気づくと
飲み始めてから、かなりの時間が過ぎていた
やばっ
1時間以内に飲み切るんだった。
せっかくここまで進めてきた
ことが無駄になるのが怖くて
まずくても飲み進めた
味わいたくないので
なるべく舌の上を通さないように
喉に直接流し込む形で減らしていった。
・・・・・・・・・・・・・・
どうにか飲み進めて1時間が経過した
結果
…1/3ほど残してしまった
全然どうにかなってないじゃないか…!
でもこれが限界であった
飲んでる最中、トイレへ何度も駆け込んだけど
これはもうなんてことなかった
潰瘍性大腸炎の症状で
常にトイレに駆け込む生活が続いていたので、
むしろ訳のわからない腹痛ではなく
下剤を飲んでるからだと分かっていたから
変な安心感があった。
だんだん、かたまった便も出なくなり
シューシューと麦茶のような
液体が出てくるようになった
(汚い話ですみません)
そして、翌日
いよいよ内視鏡検査をしに病院へ向かうのだった。
② 病院でも追加下剤を飲まなければならなかった!
これは完全に前日の下剤を飲み切らなかった
わたしが悪いのですが
まだ腸の中は完全にキレイになっていなかったらしく
検査前にもう1度、追加で下剤を飲むことになった
「こちらでお願いします。」
と通された部屋は何とも殺風景な
机と椅子と個室トイレが2個ある部屋だった。
また前日に飲んだ下剤がドンと置いてあった
紙コップもちょこんと置かれていた。
もう、いいって。。勘弁してくれよ。
そこでまた渋々、飲み始めるのだった…。
もよおしたららトイレへ行って
便が透明になったら看護師さんを呼ぶということだった。
もうしんど過ぎて
まだ透明じゃないなぁとは思いつつ
看護師さんがOK出してくれる気がして
フライングで呼んでしまった。
看護師さんは便器の中を見て一言
「うーん、まだですねぇ^^:」
とても優しく応えてくれた
ここできつい言い方をされていたら
わたしはあの部屋を飛び出していたかもしれない
そしてこの時のわたしは、このまま続けていても
便が透明になることなんてずっとないんじゃないか、という不安も出てきていた
終わりが見えず苦しかった
と、ここでしぶしぶ下剤を飲み進めていると
もう1人、おじさんが部屋に入ってきた
60代くらいだろうか
どうやらこのおじさんも追加下剤のようだ
おじさんと2人きりで下剤をひたすら飲んでいる。。
もちろんここはカフェではないのでBGMなんかもなく
聞こえて来るのは、おじさんとわたしが
下剤をトポトポとコップにそそぐ音くらい。
何とも不思議な空間になった。
「これ飲むのツラいですよね。」とか
話しかけようかな、と思ったけど
そんな世間話をするためにここに来たんじゃない…!
と考えなおしてやめた。
そしてしばらくして
信じられないことが起こった。
おじさんもトイレで看護師さんにOKかどうか
確認してもらっていた
そして
OKが出なかったのだろうか…
突然、
「こんなに飲めるワケねーだろ!!!!!」
とキレ始めたのだ…!
おそらくおじさんも、前日にこの下剤を
限界まで飲んで、今日この病院であとはもう検査するだけだと
思ってやってきたのに、また下剤を飲まされ
さらになかなかOKが出ずイラついていたのかもしれない
でも、看護師さんにキレるとはなんて幼稚なんだ…!
とわたしは思った
と同時におじさんの事がすごく怖くなってしまった。
わたしは一刻も早く
この部屋から出たい…!
と思った。
そこから下剤を飲むペースは上がり
何とか看護師さんにもOKをもらうことができた。
(本当にこの時の便は無色透明だった!)
そしてやっと
待ちに待った内視鏡検査することに!
(別に嬉しくないんだけどね…泣)
③ 味わったことのない激痛! 腸に空気をこれでもかと入れられる
腸内というのは通常は潰れているのだろうか
素人のわたしにはわからないけど
カメラ挿入時、これでもかと言うほど
空気を腸に送られた。
風船の中を撮影するには
空気で風船を膨らませなきゃならないのと一緒で
それは仕方のないことなんだろう。
これが尋常じゃなくツラかった…!
お尻にカメラを入れられて痛い
という感覚はなくて
それよりも、プシューープシューーと
空気を注入された後の膨満感が尋常じゃないくらい耐えがたい痛みだった
経験したことのないお腹の張り感…!
このまま続けたら、わたしの体が、バンっ!て音を立てて破裂するんじゃないかと思った。
通常はお腹に溜まった空気やガスはオナラとして排出されるけど
検査中はカメラが挿入されていて出口がないわけで。。。
ひたすら耐えるのみ。
「痛いです。。」と思わず声に出てしまったほど。
でも歯医者と同じで
痛いです。と言ったところで作業をやめてくれるわけではないのです。。
検査中ずっと、横にさっきの看護師さんがついていてくれて
「うーん、痛いよねぇ、息吸うよぉ今度吐くよぉ。」と
とても優しく寄り添ってくれてたので、何とか耐えることが出来た。
吐く息も
フーーーーッとは吐けず
ふぅ、ぅう。。みたいにしか吐けず。。
それでもこの呼吸法を看護師さんにリードされていなければ
わたしは痛さに負けて泣きわめいていたかもしれない。
まとめ
内視鏡検査は辛いことが多いです
・下剤を2リットル飲むこと
・なかなか腸内がキレイにはならないこと
・検査中、お腹に空気をこれでもかと注入され苦しいこと
(書いていなかったけど、お尻の部分だけ開くようになってる
検査着もめちゃくちゃ恥ずかしかった。苦)
このあと何回か内視鏡検査をしたけど
空気じゃなくて水で腸を膨らませて撮影する方法の
病院を自分で探し当て行ったこともあった。
こちらはだいぶ痛みが楽だった。
そこは先生の腕にもよるのかもしれない。
あと、付き添ってくれる看護師さんが
優しいと頑張れると言うこともわかった。
できれば痛みを感じず快適に検査をしたいから
もしまた今後することになったら
よく調べてから検査に挑みたいと思う。
わたしが内視鏡検査をしたのは
もう10年くらい前になるから
今はもう少し事情が変わってきてるかもしれない。